個人事業主として働いている場合、何かトラブルが起きた時にも自分で責任を負わないといけないケースは少なくありません。会社から独立しているため、会社員のようにトラブルは所属している企業の責任、というわけにはなかなかいかないのです。
個人事業主が巻き込まれやすいトラブルの中には、損害賠償の支払いが求められるケースもあります。こういったトラブルを回避するためにも、いくつか知識を備えておきましょう。
発生しやすいトラブルの中でも損害賠償トラブルにつながりやすいものの一つが、情報漏洩に関するものです。仕事を受注した際に渡された資料など、機密にしておかなければならなかった情報が洩れ、発注元が損失を請け負った場合などに発生します。
自分に悪意がなく、悪意のある第三者に情報を抜かれてしまった場合でも責任を問われるので注意が必要です。セキュリティソフトを導入していない端末で仕事をしない、業務情報が入っている端末でフリーのwi-fiに接続しない、カフェなどで会議に参加するのを防ぐ、電車など多数の目に触れやすい場所で仕事の情報をチェックしないなど、対策をしっかり行いましょう。
もう一つ、損害賠償トラブルになってしまいやすいのは、著作権に関する問題です。納品した制作物が他者や他企業の著作物を利用しており、そうとは知らずに利用すれば納品先(発注元)の企業が社会的責任を問われます。
自分の利用している素材サイトや参考にした資料に問題ないか、チェックは怠らないようにしましょう。