青色申告を行った方が良い理由

独立した個人事業主であれば、毎年2月から3月に、前年分どれほど所得があったかを申請する確定申告を行わなければなりません。この申請に応じて次年度にいくらくらいの税金を支払うかが決まるため、節税で意識したいのはこの確定申告の部分でしょう。

というのも、税金というのは収入全てに対し計算が行われるわけではありません。簡単に言うと、10万円の収入に際し、3万円の経費がかかった場合、差し引きした7万円が所得として税金の計算の対象となります。

各種控除も計算から引かれたりしますが、個人事業主としてまず意識したいのはこの「経費」の部分でしょう。きちんと申請して経費として扱われることがあれば、それだけ節税を行えます。

また、確定申告の際に「青色申告」を行うのも節税手段の一つです。確定申告は「白色申告」と「青色申告」の二種に分かれているので、個人事業主として開業届を出しているのであれば、節税効果の高い青色申告を利用しましょう。

青色申告では、経費として申請できる額が増えるほか、青色申告を行うこと自体に「青色申告特別控除」という控除がつきます。申請がきちんと通れば55万円分が控除されますが、これは節税としては無視できない額といえるでしょう。

その分、複式簿記で申請をする、損益計算書と貸借対照表も提出する、といった条件が付きます。初めての確定申告で申請に不安があるという方は、税理士の無料相談会などを利用してみてください。